2013年6月18日火曜日

Cros de Cagnes(クロ・ド・カーニュ)200周年記念祭

私が住んでいるのは、フランスの、
アルプマリティーム県カーニュシュルメール市というところ。

ちなみに、面積は約18㎢。
以前仕事をしていた世田谷区が約58㎢。
サイズ的にはだいぶコンパクトです。
市内は、haut de cagnes(オ・ド・カーニュ)と呼ばれる、
高台にある旧市街と、市役所や大きな広場がある市の中心部、
それから海沿いのCros de Cagnes(クロ・ド・カーニュ)といった感じに
大きく分かれています。

ところで、日本と同様「どこに住んでるの?」「どこから来たの?」「どこへ行くの?」
という会話は良く出るのですが、クロドカーニュに住んでる人は
カーニュシュルメール(市)とは答えず、ほぼ必ず「クロドカーニュ」と回答。

確かに、同じ市内でも他のエリアとはまた違った雰囲気で、
別に旧市街という感じの超歴史的エリアってわけでもないのに
ちょっと離れてる私たちも時間があれば何をするでもなく行きたくなるような、
住んでる人たちもこの辺が大分好きなんだろうなという場所ではあります。

海沿いの黄色い協会を中心に、小さい商店街があって、
八百屋さん、お肉屋さん、魚屋さん、チーズやさん、ワインやさんなどが並びます。
特に、ここにあるお菓子屋さんが我々的にはもはや国内No1くらいに思っていて、
クリスマスや誕生日などはここでケーキを調達。
それから、この商店街の中心に、週2回、小さいけど市場が立って、
旬な野菜・果物が手に入るのも魅力かつ便利な点です。


そんなクロドカーニュですが、この間の6月1日に200周年記念を迎えました。
2週間ほど前からあちこちにポスターが貼られて、気合も入っている模様。
そして、近隣住民としてやはり記念日を一緒に祝わないわけにもいかないという
何かにかられ、ちょっと足を運んできました。


クロドカーニュはこんなところ。




のぼりも張られ、準備万端です。



海沿いの通りが歩行者天国になっており、
人が集まっています。


ステージで、何か始まった?
こちらは、60歳以上とみられる奥様方が、
おそろいのイルカ柄のワンピースを着て、
中心の男性を囲みつつ合唱。(カラオケ的な)
メディ~テ~ラネ~~(地中海~)とノリノリで歌っていましたが
これはかつてはやった、誰もが知ってるような歌だとか。
聞いてる人も一緒に合唱。楽しそうでした。


私たちは長くは滞在しませんでしたが、
他にも漁師さん・水兵さん?によるショーや
記念ミサ、郷土お菓子のふるまい、花火など、
朝から夜10時過ぎまで色々と催し物があったようです。

そして翌日のニースマタン(地域新聞)のカーニュ版(さらにローカル)。
式典の様子が報告されておりました。
写真もふんだんで(というかほぼ写真で)、
これでもかと言わんばかりです。


ちなみに、記事によると、200年前ここに住み始めたのは
イタリア・ナポリ人。
この何にもなく豊かでもない土地で、漁師さんとして働き始めたそう。
そういえば、当時の建物はあまり残ってないのですが、
一本だけ、細い路地にそって、平屋建てのカラフルな古い家が残っている通りがあって、
「漁師さんたちの家」と呼ばれています。
南仏とはいえずいぶんカラフルで、屋根の形もフランスでは見ないなぁと思っていたら
彼らはナポリから来た人たちだったわけですね。

ちなみにこのクロドカーニュ、住民の帰属意識が高く、
エリアの中心に市役所の出張所みたいなところもあり、
むしろほぼ「市」なのではないか?と思っていたのですが、
その秘密も新聞の中に。

それは、墓地がないから!
一つの市を作るにあたって、必ず墓地を持たなければならないらしく、
クロドカーニュは、それがないために市として独立できないとのことでした。
なるほど!

ちなみに、本家カーニュシュルメール市的には、
独立を求める地域を抱える国家のごとく思っているようで
「クロドカーニュの人は住所とか、クロドカーニュっていうけど
そんなこと言ったってカーニュシュルメールと同じことなんですけどねぇ!」
みたいなことをつぶやいていました。

2013年6月11日火曜日

超久々ですが生きてます

皆様ご無沙汰しております。
しばらくぶりですが、なんとか生きております。
あまりの更新のなさから、実はこっそり日本に帰ってきてるんでは?
という心配の声を聴きましたが、かろうじて、まだこちらにいます(笑)

カンヌ映画祭にもモナコF1にも行かずなにしてたかって
またガリ勉してました。静かなもんです。
今回はB2というコースだったのですが、本当に引きこもって勉強してた結果、合格。
日に当たらない生活でしたが、満足です。
お蔭でフランスでの企業設立から運営、倒産までの詳細と、司法・主に裁判所周り諸々、政治の仕組み、EUについて大分詳しくなりました。
テストの情報を求めてブログ検索してくれている人もいるようなので
細かい話はぜひまた改めて。


今年はフランス全土がいつになくおかしなお天気なようで、
TVでも新聞でもこの悪天候の話題でいっぱい。
ちなみに前回こちらにいた時は6月は朝8時過ぎから、観光客でいっぱいになってしまう10時前くらいを見計らってちょくちょく泳ぎに行っていたのですが、
今年はとてもじゃないけどそんなことは出来そうになく、水着もまだ出番がありません。


そんなネガティブな話題とはうって変って、我が家のテラスは4月以降お花見シーズンを迎えています。今は先月から花が咲いていたイチゴが食べごろ。


あんまり期待してなかったのにすごい甘くておいしいのができたので、
花が終わったら頑張って増やし、来年に備えたいとおもいます。