2015年4月19日日曜日

ビオワイン

会社帰りにガーデニングショップに寄った夫からお土産です。

ビオ、つまりオーガニックのコーナーがあって、
ワインを試してみたくなったとのこと。


最近は20時過ぎまで明るいので、
テラスでアペリティフ。

Domaine de Cascavel / Caravinserail

アヴィニョンで作られている赤ワイン。
濃い、ざらっとした感じと、強い味!

「おぉ、重っ!!」

という全然舌が肥えてないのがバレバレな第一感想(笑)
でもこのがっつりした濃さが田舎のざっくりした風景を想わせて、
とっても飲み心地の良いワインでした。

きっと繊細なお料理には向かない。
私たちはウチ定番のバーベキューに合わせて大満足。
他にはソーセージ系の料理とか、ウズラとかにも合いそうだねと話しました。

それにしてもずいぶん力強いワイン・・・と思っていたら
アルコール分14.5%ということで。
普通は大体12%くらいだから、確かにガツンと来ました。


ビオワインはおいしくない、といわれることがありますが、
それはどうやら普通のワイン造りに欠かせない防腐剤を使っていないから、らしい。
一般のフランス人的にはこの防腐剤は
「そこそこの味を保証するための必要悪」くらいに認識されていて、
それを使ってないワインは「体には良いかもしれないけど、どうしても味が劣るのよね」
という感じみたい。

の一方で、
去年見つけたとあるワイン。
生産者さんの所で直接話を聞いて買ってきたのですが、
もともと殺虫剤とか防腐剤とか使ってなくて、言ってみれば「ビオワイン」と同様なわけだけど、
「ビオ」の認証マークを得るにあたっての項目が細かすぎて
合わせられない点があるからまだ認証は受けていない。
とのこと。
「まあいずれは認証を得る形にしたいんだけどね」と言っていました。
実際、本当に本当に有名なワインなんかは認証を受けていないだけで
生産方法はほとんどビオといってもいいくらいの所が多いんだとか。


こちらがオーガニック商品として認定されているものに付けることができるマーク。


というわけで、ビオは個人的には気になるキーワードだし、
でもビオにとらわれる必要なくて、
ビオ認証がなくても、体にも環境にも優しい商品はいっぱいあるんだろうなと
改めて思わせてくれたワインでした。



2015年4月5日日曜日

フランスの運転免許を入手する

態勢が整い次第早いところやりたいと思っていたフランスの運転免許入手。
先週めでたく免許が手元に届きましたー!!
フランスでイチから免許を取ったのではなく、日本の免許をフランス免許に切り替えた形です。

ふう、これで、一安心。
というのも、この免許切り替え、申請ができるのが滞在開始から一年以内に限られているから。

日本から書類を取り寄せたり翻訳したりするのにそもそも時間がかかる上に
役所がどのくらいスムーズに動いてくれるのかが未知で、
申請期限があるのを知らず一年をすぎちゃったと言う人の話を聞いていたりしたので、
ものすごいハードルの高いミッションのように感じていたわけです。
変に却下されることもなく無事に完了し、ほっとしているところ。

フランスでの各種手続関係はいつもいつも複雑なことのように語られることが多いですが、
「大変そう」というのはイメージだけで、
一つ一つやれば基本的には難しいことはありません。
そして、終わってみれば、この免許も同様でした。
これから申請される皆様、ご安心を。

ただし、申請期限にだけは気を付けてくださいね。ホント。

申請可能期間を過ぎちゃったら、教習所に通って免許を取得する必要があります。
(これはこれで役に立ったし、むしろ良かったという意見もアリ)


普段あまり手続関係についてはブログに書かない私ですが、
普通のビザ申請とかに比べると少ない例になると思うので、
日ごろの皆様の情報提供への恩返しを兼ねて記録しておこうと思います。
ちなみに普段手続関係の記事を書かないのは、
情報が頻繁に変わるためと、どっちにしてもブログを読むより
役所に問い合わせてもらった方がスムーズで確実だと思うからです。

とはいえ、この情報もすぐに古くなると思うので、最終的には役所に問い合わせてくださいね。
それが一番シンプルです。

1.自分の滞在ステータスを確認

在仏日本大使館
・長期滞在者
・学生・ワーホリを除く
・フランス入国から一年以内
の人が、フランス免許への切り替えを申請できるとのこと。



2.担当役所へ申請方法を問い合わせる(12月)

所在地の担当役所へ問い合わせて、どうやって申請するか聞きます。
役所によって微妙に方法が異なるっぽいので、要注意です。

私の場合、最初はニースの県庁に問い合わせたものの、その後
実は管轄がニースじゃなくてグラースっていう所だと分かり、
改めてグラースの役所に問い合わせたらニースとは
申請方法も提出書類も違ったというオチ。
管轄の役所に直接出向いて詳しく話を聞くのがベストかと。



3.提出書類を準備→提出(12月~1月)

私が求められて提出したのは
(1)証明写真3葉
(2)身分証明書コピー
(3)住所を証明するもののコピー
(4)運転免許証(原本)
(5)運転免許証の翻訳
(6)運転免許の有効性を証明する書類
(7)申請書

これを持って役所に直接出向きます。

ちなみに、ニースで言われたのは
「運転免許のカラーコピー、滞在許可証のコピー、運転免許の有効性を証明する書類を郵送」
です。
ずいぶん違うよね・・・!
まあ、この後呼び出されて直接出向いて・・・とかになるのかもしれませんが。

免許翻訳は所在地管轄の大使館or領事館に依頼します。

(6)の有効性を証明する書類っていうのが「???」なのですが、
要するにその免許は失効も取り消しもされてませんよという一筆のようなもの。
パリの大使館では運転免許をベースに普通に作ってくれるようなのですが、
私が依頼したマルセイユの領事館では「運転記録証明書など」を提出すれば
作ってくれるという事で、「など」ってなんだ?と思いつつ、
運転記録証明書と運転免許経歴証明書を日本の母に取得してもらい、
それを領事館に送って作成してもらいました。



4.免許が書留で自宅に届く。(3月)



と、こんな感じの流れです。



最初から「1年以内の申請」と書きつつ、
いや私もう2年半こっちにいるし、という感じなのですが、
学生・ワーホリ身分では申請ができないので、
結婚後、家族身分での滞在許可証スタートからのカウントになりました。

オフィシャルな文書を読む限り、今書いたように理解できるのですが、
学生から家族滞在に身分変更して、その上で免許を申請したという例をみかけず、
実際の所はどうなのか?
学生での入国からカウントされちゃったらどうしよう?
不安のタネになっていたのです。

最初にグラースの役所に申請方法を聞きに行った際、
窓口のお姉さんが私の滞在期間・滞在身分をよくチェックしてくれて、

・フランス入国は2012年だけど当時は学生身分
・2014年8月から家族身分での滞在スタート
・だから2014年8月から1年間が書き換え申請が可能な期間

と確認してくれたので、ここで一安心。
せっせと書類を準備して申請に向かいました。

が!!!
受け付けてくれたまた別のお姉さん
「入国は2012年ですよね?入国から1年以内しか申請できないんですけど」と。
しかもその旨隣のおじさん担当者に確認して、改めて「もう1年過ぎてるから」と。

はぁ・・・。
こういうのを心配していたのよ・・・。
どうして人によっていう事が違うんでしょうね・・・。

とため息が出そうになるのをこらえ、
これまでの滞在歴を説明し、
学生身分では申請が出来ないはずなこと、
前回来た時にちゃんと申請可能だとチェックしてもらっている事を話して、
「ふーん」って感じでしたが受け取ってもらいました。

これって、自分でオフィシャルな情報で調べる限りOKなはずで、
前回チェックしてもらってたから
「いやいやそんなはずはない」と反抗できたけど、
情報が足りてなかったり、言葉の問題でいわれるがままにならざるを得ない状況だったら
ダメって言われて終わりだったってことよね。

と思うと、フランスの役所対応の危うさにはホントに肝を冷やされます。
健康保険に入った時もそうだったけど、フランスの役所、
担当する人によって笑っちゃうほどいう事が異なります。
実際どうやって運営してるんだろう??不思議というか、興味があるわ。



ともあれ手元に届いた運転免許。
有効期間は15年。2030年の更新です。
とはいえ10年来のゴールド免許所有・ペーパードライバーなことには何も変わりないので、
まずは教習所へ行って運転の仕方をよくよく習ってからその先の事を考えようと思っています。