2013年9月20日金曜日

Gairautの滝(Cascade de Gairaut)

さて、9月も半ばになりました。
私は来週から学校がまた1年はじまります。
フランス語の勉強に専念できるのも
この1年がラストか、と思い(むしろそう願い)、気合を入れてまいります。
ニースに住む友達からも
「新しい感じの日本人を良く見かける季節になった」とのメールが。
留学生がぞくぞく到着するシーズンになりました。

このブログも、「ニース大学」で検索してくる人が多く、
クラス分けテストやらの情報を求めている模様なのですが
そんなニーズはさておき、今日は「Gairautの滝」の話題です。

昨日、フットワークの軽い友達がさくっと案内してくれた所。
ニースからトラムとバスを乗り継いで約30分。



ニース全体を見渡せるこの景色!
そして


これがそのGairautの滝。

あえてここに来る人はかなり少数と思われるものの
割と量の多い水がざあざあと流れていて
贅沢な感じでした。

さて、これはいったい何ぞや?というのが当然の疑問。
友だちが「Grairautの滝」に行こうといった時点でまず
私は天然の、日本の山の中にあるような滝を想像していたのですが、
その手の滝ではなく、フランスで良く見かける
3~4段ほどに渡って水をためて、そこから流れ落ちる
水の様子を楽しタイプ。要は噴水です。
ニース旧市街の隣にあるお城跡にもあります。

調べてみたところ、水は、ニースの北の山岳地域から引いてきている水路を利用したものだそう。
この辺が水路の終着点らしく、それでこんな感じのものを作ったよう。
1882年に作られたものだそうで、ただの公園っぽいたたずまいからは
想像しにくい築130年もの。
しつこいようですが、本当に普通の公園みたいなのですが
歴史的建造物に指定されているそうです。

滝の上の方に橋が渡してあるので、
たっぷりの水のうえを歩いて渡ることができ、
怖面白いかんじでした。

ちなみにそれなりに歴史があるらしいこの滝ですが、
案内らしいものが一切なく、
噴水の上に可愛い建物がありますが、それが一体何だったかも不明。
噴水の事はウィキペディアくんが教えてくれました。
何か案内パネルでも建てたらよいんじゃないかと思いますね。

噴水もかわいくて気持ちが良いところですが、
何よりくねくね道をバスで登りながら見かける糸杉・オリーブの木とか、
ひろーい素敵なおうちとかが南仏らしくてかわいらしく、
噴水の公園からはそれを上から見下ろせるのがとてもよかったです。

というわけで、ニースの新たな一面を発見し、
街全体と地中海を望む景色に満足した一日。
そうそう、滝の名前ですが「ゲロ(Gairaut)の滝」です。
ふざけてません。
グーグルマップでは、品の無い表記を避けるためか
「ゲロー」になってますが、発音の法則に従えば、ロは伸ばさないんじゃないかと思います。

観光で来る人は、ここではなくてもっと行くべき場所があるわけですが、
留学などで長期滞在する人は、週末の探検に来てみても面白いかもしれません。

2013年9月16日月曜日

我が家の絶品ドレッシング

自分で絶品とか言っちゃう感じがちょっとアレなのですが、
大目に見ていただくという事で。

食卓に欠かせないドレッシング。
日本ではキューピーテイスティードレッシングの
和風とイタリアンのファンだったのですが、
フランスのドレッシングはどうなっているかというと、
「ドレッシング」的なものは売っていません。
いや、売っているのかもしれませんが、
見た記憶が個人的にはありません。

というわけで、日本のスーパーのドレッシングコーナーを目にしたら
フランス人は、ちょっとびっくりするかもしれません。
「これ、全部サラダ用なんですよ」と見せてあげたいですね。
和風、イタリアン、中華、フレンチ・・・の中でも
細かく分かれていて、青紫蘇、ゴマ、クリーミー系とか。

全然ドレッシングが置いていないので、
フランス人はサラダを食べないのかね?と思いきや
その逆で、ほぼ毎日サラダを食べています。
そしてドレッシングは、毎回家で作っています。
作る・・・までいかなくても、オリーブオイルとバルサミコ、
レモン、塩、こしょうのバリエーションで
好きなものをかけてるパターンも多そう。


私はというと、最初に留学でホームステイしたとき、
マダムの作るドレッシングが激ウマで、作り方を教えてもらい、
その後別の所でルームシェアした時も大活躍のレシピでした。
去年こちらに来てからはステファンがもう一度教えてくれましたが
基本は同じ。こちらです。

オリーブオイル 大さじ2
ビネガー 大さじ1
マスタード 小さじ1
塩コショウ 少々

これだけです!
器に入れてスプーンで良く混ぜて完成。

オイルは、ブドウの種のとか、クルミとか、
別のものを使いたければそれでもOK。
ビネガーも、普段は赤ワインビネガーですが
バルサミコとか別のでもOK。
マスタードは、粒マスタードではなくて、
ホットドッグにかかってそうなのを想像してもらえれば、それです。
オイルとお酢を2対1、マスタード・塩・コショウはお好みで、
と覚えておくと便利です。

日本のドレッシングと比べると、お酢の感じが強いので、
サラダに長くつけておくと葉っぱがべろべろになってきてしまいます。
こちらの人は「焼けちゃう」という言い方をしますが、
焼けるのを避けるために、
ドレッシングは食べる直前(テーブルに出す直前)に
かけるのがポイントです。

と、ここへきて、かねてからの疑問が解決。
「フレンチドレッシングとは?」。
あの白い、半透明のドレッシング。
小学校だか中学校だかの調理実習でならった覚えがあります。
サラダ油・米酢・塩コショウでつくります。
サラダ油とオリーブオイルは違うし、
米酢と赤ワインビネガーは別の味がしますが、
でもこのフランスのドレッシングを
日本で手に入る材料でカスタマイズしたのが
きっと「フレンチドレッシング」の発端だったんでしょうね。

日本旅行をしたときにステファンが、
「このサラダ、同じではないけど、
フランスのと似た味がする。何が入ってるの?」と言っていたので
お店の人に聞いたら、油とお酢です、とのことでした。

今ではお酢の強いドレッシングに舌が慣れてしまい
日本のだとちょっと物足りないので、お酢を足しています。

そして、サラダを美味しく食べるコツは、
「葉っぱは洗ったらよーく水を切ること!!!」
大事です。
これをしないと、味がぼけてしまいます。
そこで活躍するのがこれ。(アマゾンサイトです)
サラダスピナーというオサレな名称で売っていますが、
野菜脱水ボウルです。
便利です。

もしくは!!
フランスではカット済みサラダがたくさん売っています。
超洗ってあって、栄養流れ出切ってるんじゃないかなとか
防腐剤みたいのがかかってるんじゃないかなとか
色々想像すると微妙なのですが
毎日食べるなら楽な方が良いという
合理主義なフランスっぽいひと品です。
で、これは洗う必要が無いので、水切りが楽です。


最後に、我が家のおすすめサラダをご紹介。

お勧め第一位★ベーコンのサラダ
例のドレッシングにニンニクみじん切りを加えてサラダを和えます。
お皿にサラダを盛り付けて、その上に軽くいためたベーコンと
角切りチーズをぱらぱらと。
最後にポーチドエッグを乗せて完成です。

大きめのお皿にサラダをたくさん乗せて一人ひと皿。
週末のランチによく登場します。

ちなみに、「フリゼ」とこっちでは呼んでいるレタスの一種(?)が良く合います。
ちょっと苦く、レタスみたいに丸くならず、
ちぢれほうれん草(知ってますか?)みたいに
広がって生えます。

お勧め第二位★ジャガイモのサラダ。
例のドレッシングに、お好みでパセリのみじん切りを加え、
サラダを和えます。
そこに一口サイズに切ってゆでたジャガイモを投入。
軽く混ぜて完成。

これもフリゼが合います。

お勧め第三位★にんじんのサラダ
変化球です。
千切り人参に例のドレッシングを和えたものです。
作りたては人参が固いので、1~2時間、置いておくと美味しくなります。
半日~1日経ってから食べるとさらに美味しいです。

日本でもレストランとかで、「オレンジ風味人参サラダ」などを見ますが
オレンジなど入っていなくても十分美味しいです。


お試しあれー♪

2013年9月3日火曜日

そして新学期

9月です。
携帯の日付表示で、「9月」と見た時は、なんだか驚いたくらいだった今年。
え、もう?って。
時間が過ぎるのは早いと、もちろんいつでも思っているわけですが、
それにしたって、6月から9月まで夏休みなこの身分、
途中でやることも尽き、退屈で
早く学校始まらないかな~って絶対なるだろうと踏んでいたわけです。
それが、なんだかんだで日々やることがあり、いつの間にかもう9月。
良く聞く、ありふれた言葉を使うのは今しかないだろうと思うほど、
「あっという間」でした。

あまりの暑さに、家じゅうの雨戸をしめ切って
薄暗い中過ごしていた時期も過ぎ、
朝・晩は半袖だとちょっと寒いかなっていうくらいになってきました。

もうすぐ私がこちらについてから一年。
フランスにいる限り、何かが大きく変わったという感じはないのですが、
きっと今日本に帰ったら、それなりに1年色々あったのだろうと
感じるのかもしれませんね。
私の事も・日本の皆さんの事も。
などと、最近日本から来た方とお話しする機会があって
思ったのでした。
流行語とか教えてもらったし。

暑さが過ぎ去るのを計ったかのように、
コートダジュールもバカンスの皆さんが一気に帰っていき、
もちろん観光客は年間を通してたくさんいるとはいえ、
真夏の「超バカンス」な感じはひと段落。
同じみのクロドカーニュも、いつもの静かなクロドカーニュになっています。


1年過ごしてみて、コートダジュールが一番コートダジュールっぽいのは
やっぱり夏だね!というのが感想。
もともと、ニースは北ヨーロッパの人の避寒地ということで、
「冬でも過ごしやすいリゾート」だったと聞いていますが、
春の終わりから秋にかけて、海も空も超きれいで
花が咲きまくっていて、旬の野菜も絶品なこの時期、
都会で働く人なんかは1週間ぼーっとしに来たら最高だろうなと思います。

2009~2010の滞在時の感想は「季節感が無さ過ぎる」でしたが、
よーく見ていると、ちゃんとこちらにはこちらの季節があるようです。
日本の風情のある季節感とはまた違いますが、
もうすぐ2年目。
また色々と見つけていきたいと思います。


夏真っ盛り、8月朝のクロドカーニュ
10時ころから19時くらいまではすごい人混みになります

かわいいカーニュの旗。
ブルーのは「水質、良いです」のマーク

毎週見かけたおじさん。
ビーチも皆さん「定位置」がある模様


2013年8月2日金曜日

フランスの夏休み

日本人は仕事を頑張るためにバカンスをとり、
フランス人はバカンスを取るために仕事を頑張っている
と、お国柄ジョークで言われるフランスですが、
住んでみるとジョークでは済まず、
実際に面と向かってそういわれる始末、なフランスライフ。
皆さん、年間5週間の休暇の使い道を
わくわくしながら考えています。

このフランス人、「年間5週間のバカンス」は
色々なデモなりストライキなりで勝ち取ったものなようで、
この話題になるたび、誇らしげに
フランスは5週間休めて、お給料も出るんだよ~♪
と言われます。


ちなみに日本は、というと、基本的には6年半以上同じ会社に勤めていれば
年間4週間の休暇の権利があります。
フランスほどとは行かないまでも、まぁ悪くない数字。
じゃあ日仏間の違いって?となると、
フランスは、この5週間の休暇を使い切らなければならないわけですね。
義務であると。
一方日本は、権利、という感じなので、
結局使えないというケースが多々。
そんなこんなで、結局、実際に取った休暇日数に
大きな違いが出ているのでした。


毎年夏が近くなるにつれ、
その手のネタのTV番組が増えます。
フランス各地の紹介番組も海にスポットを当ててることが多い様な。
キャンピングカー、自転車旅行、中には馬車旅行をするファミリーの
密着取材だったり、
南仏に住んでるのに南仏が好きすぎて、
毎年自宅から10キロほどの所にバカンスに出かける家族の話とか。

そして、7月に入ると、渋滞時のサービスエリアでインタビューとか、
バカンス中の防犯対策とか、
夏休みをとはいえ、旅行に出かけられない家族の過ごし方とか
より具体的なものに。

そんなこんなで、フランスでは
バカンス前はどこに行くか?何をするかがもっぱらの話題で、
バカンス後はどこで何をしてきたかの報告がもっぱらの話題になるそう。

日焼けを嫌う日本人とは対照的に、夏と言えば日焼け!と
ビーチに長時間寝転がってこんがり焼けるのを好む人たち。
休暇後に小麦色になって仕事に復帰するのが
「バカンス、楽しんできました」のステータスになるんだとか。



私たちの今年のバカンスはといえば7月中旬と早い時期に。
ステファンのおじいちゃん・おばあちゃん宅にお邪魔してきました。
場所は北フランスのブルターニュ。
世の中にこんなにかわいいところがあるのかと思うほど
かわいいところでした。
片道16時間かからなければもっと頻繁に行きたいのだけど・・・・。


アジサイが見ごろ



おじいちゃん・おばあちゃんち。1691年建築

ネコも大満足です

フランス北半分で良く見かけたコレ。

大西洋

そば粉クレープ

2013年7月4日木曜日

ツールドフランス 第5ステージ

どうやら日本人選手も出ているらしい(?)
今年のツールドフランス!
第100回目の開催だそうで、
スタート地点はレース始まって以来初めての
「コルシカ島」!
ということで、フランスでも盛り上がっております。

なんでコルシカ島が特別なのかって、
ここはイタリアなの?フランスなの?っていうか独立した地域なの?
と色々な主張があって、政治的にちょっと微妙な場所なのです。
そこをフランスの大きなイベントのスタート地点とすることで
盛り上がりとか一体感が高められているわけですね。

そして、コルシカ島から海を渡り、ニースの街中を一周したのち、
第五ステージは
私の住むカーニュシュルメールからマルセイユまでというコース!

カーニュからマルセイユは車で行っても3時間ほどかかった覚えがあるので
なかなか長いコースです。


カーニュは、先日もご紹介したとおり、
大分小さい街なのですが、
今回はツールドフランスのスタート地に選ばれたとあって、
住民はだいぶ楽しみにしていたのではないかという感じ。

日本の特集サイトでもちょっと紹介されていました。
ツールを心待ちにしている小さな町


開催直前の様子

皆さん心待ちです!


ちなみに・・・前日のニースの様子は
おなじみのニースマタンで大々的に取り上げられており、
ものすごい人込みで大賑わいだったのですが、
カーニュはというと、わりと落ち着いており。
私ですら最前列にいられたほど。
・・・と思っていたのですが、これは大分コースの端っこだったからであって
中心部分は人でごった返していました。

肝心のレースはというと、
私がいたこの海沿いの通りは、
景色が良いからサービスで通ってみよう、的な位置づけだったと思われ、
選手の皆さんが全然本気でなく、
全員一つのグループでのんびり走っており、
グループの直前・直後にその他関係自動車が走っており、
という感じで、
どちらかというとパレードっぽかったです。

このあと街の中へ駆け抜けていったので、
そこから本気レースになったものと思われます。


と、分かったようなわからなかったような初ツールドフランスでしたが、
TVとか見てる感じ、何かに似てるなぁ・・・と思ったら、
多分、箱根駅伝!
毎年定例のお祭りみたいな感じで、
通常、特に自転車のファンじゃない人もついつい気になっちゃう、というじです。
加えて、毎年コースが違うので、
フランス各地の景色も堪能できて
旅行気分を兼ねて観戦している人もいるのだとか。
新聞でも景色のいいスポットとかが紹介されていました。


レースが終わったら、
フランスはバカンスシーズン本格化です。

2013年6月18日火曜日

Cros de Cagnes(クロ・ド・カーニュ)200周年記念祭

私が住んでいるのは、フランスの、
アルプマリティーム県カーニュシュルメール市というところ。

ちなみに、面積は約18㎢。
以前仕事をしていた世田谷区が約58㎢。
サイズ的にはだいぶコンパクトです。
市内は、haut de cagnes(オ・ド・カーニュ)と呼ばれる、
高台にある旧市街と、市役所や大きな広場がある市の中心部、
それから海沿いのCros de Cagnes(クロ・ド・カーニュ)といった感じに
大きく分かれています。

ところで、日本と同様「どこに住んでるの?」「どこから来たの?」「どこへ行くの?」
という会話は良く出るのですが、クロドカーニュに住んでる人は
カーニュシュルメール(市)とは答えず、ほぼ必ず「クロドカーニュ」と回答。

確かに、同じ市内でも他のエリアとはまた違った雰囲気で、
別に旧市街という感じの超歴史的エリアってわけでもないのに
ちょっと離れてる私たちも時間があれば何をするでもなく行きたくなるような、
住んでる人たちもこの辺が大分好きなんだろうなという場所ではあります。

海沿いの黄色い協会を中心に、小さい商店街があって、
八百屋さん、お肉屋さん、魚屋さん、チーズやさん、ワインやさんなどが並びます。
特に、ここにあるお菓子屋さんが我々的にはもはや国内No1くらいに思っていて、
クリスマスや誕生日などはここでケーキを調達。
それから、この商店街の中心に、週2回、小さいけど市場が立って、
旬な野菜・果物が手に入るのも魅力かつ便利な点です。


そんなクロドカーニュですが、この間の6月1日に200周年記念を迎えました。
2週間ほど前からあちこちにポスターが貼られて、気合も入っている模様。
そして、近隣住民としてやはり記念日を一緒に祝わないわけにもいかないという
何かにかられ、ちょっと足を運んできました。


クロドカーニュはこんなところ。




のぼりも張られ、準備万端です。



海沿いの通りが歩行者天国になっており、
人が集まっています。


ステージで、何か始まった?
こちらは、60歳以上とみられる奥様方が、
おそろいのイルカ柄のワンピースを着て、
中心の男性を囲みつつ合唱。(カラオケ的な)
メディ~テ~ラネ~~(地中海~)とノリノリで歌っていましたが
これはかつてはやった、誰もが知ってるような歌だとか。
聞いてる人も一緒に合唱。楽しそうでした。


私たちは長くは滞在しませんでしたが、
他にも漁師さん・水兵さん?によるショーや
記念ミサ、郷土お菓子のふるまい、花火など、
朝から夜10時過ぎまで色々と催し物があったようです。

そして翌日のニースマタン(地域新聞)のカーニュ版(さらにローカル)。
式典の様子が報告されておりました。
写真もふんだんで(というかほぼ写真で)、
これでもかと言わんばかりです。


ちなみに、記事によると、200年前ここに住み始めたのは
イタリア・ナポリ人。
この何にもなく豊かでもない土地で、漁師さんとして働き始めたそう。
そういえば、当時の建物はあまり残ってないのですが、
一本だけ、細い路地にそって、平屋建てのカラフルな古い家が残っている通りがあって、
「漁師さんたちの家」と呼ばれています。
南仏とはいえずいぶんカラフルで、屋根の形もフランスでは見ないなぁと思っていたら
彼らはナポリから来た人たちだったわけですね。

ちなみにこのクロドカーニュ、住民の帰属意識が高く、
エリアの中心に市役所の出張所みたいなところもあり、
むしろほぼ「市」なのではないか?と思っていたのですが、
その秘密も新聞の中に。

それは、墓地がないから!
一つの市を作るにあたって、必ず墓地を持たなければならないらしく、
クロドカーニュは、それがないために市として独立できないとのことでした。
なるほど!

ちなみに、本家カーニュシュルメール市的には、
独立を求める地域を抱える国家のごとく思っているようで
「クロドカーニュの人は住所とか、クロドカーニュっていうけど
そんなこと言ったってカーニュシュルメールと同じことなんですけどねぇ!」
みたいなことをつぶやいていました。

2013年6月11日火曜日

超久々ですが生きてます

皆様ご無沙汰しております。
しばらくぶりですが、なんとか生きております。
あまりの更新のなさから、実はこっそり日本に帰ってきてるんでは?
という心配の声を聴きましたが、かろうじて、まだこちらにいます(笑)

カンヌ映画祭にもモナコF1にも行かずなにしてたかって
またガリ勉してました。静かなもんです。
今回はB2というコースだったのですが、本当に引きこもって勉強してた結果、合格。
日に当たらない生活でしたが、満足です。
お蔭でフランスでの企業設立から運営、倒産までの詳細と、司法・主に裁判所周り諸々、政治の仕組み、EUについて大分詳しくなりました。
テストの情報を求めてブログ検索してくれている人もいるようなので
細かい話はぜひまた改めて。


今年はフランス全土がいつになくおかしなお天気なようで、
TVでも新聞でもこの悪天候の話題でいっぱい。
ちなみに前回こちらにいた時は6月は朝8時過ぎから、観光客でいっぱいになってしまう10時前くらいを見計らってちょくちょく泳ぎに行っていたのですが、
今年はとてもじゃないけどそんなことは出来そうになく、水着もまだ出番がありません。


そんなネガティブな話題とはうって変って、我が家のテラスは4月以降お花見シーズンを迎えています。今は先月から花が咲いていたイチゴが食べごろ。


あんまり期待してなかったのにすごい甘くておいしいのができたので、
花が終わったら頑張って増やし、来年に備えたいとおもいます。



2013年2月28日木曜日

春先のテラス

先週は山の方で雪が降っていたりと、
大分さむい日が続いていたのですが、
今日は日が当たっている所ではだいぶ温かくなりました。

冬の間ほぼ放置していたウチのテラスですが、
色々と動きが出てきたのでご紹介します


ミモザ

今が咲時のミモザです。
テラスにあるのは背丈が1メートルくらいですが、
街中に生えているものの中には
2~3メートルくらいのもあって
大分大きくなるみたいです。

ちなみにこのミモザ、花粉が結構多く、
人によっては花粉症になるのだとかで。
私はまだ平気ですが、花粉症ってある日突然なる、
と聞くので、
これから毎年警戒することになると思います。

うちのミモザは日当たりが良かったのか
1月下旬から開き始め、
花はもうほとんどカラカラになってしまいました。
半日陰なところに咲いているのは
いまちょうどキレイです。



つばき

フランスでも咲くんだ!?
という感じの椿が、いい具合に咲いてきました。
花が開き始めたのが2月上旬。
日本の咲き具合と比べるとちょっと遅いですね。
しかもなぜがすべての花があっちを向いているという・・・。
こちらではカメリアと呼びます。



ラベンダー
9月にこっちに到着して以来、
ずっと咲いているラベンダーです。
品種にもよるのでしょうか・・・不思議です。
ラベンダーと言えば、初夏のイメージだったのだけど。
北海道のイメージとかでみるあのラベンダーとは
形が違うような気がします。



金のなる木(?)
日本では玄関先とかで
5円玉を括り付けた状態で
見かけることがあった(最近見かけないけど)
多肉っぽい感じの植物です。
2月に入ってから白い花が咲きました。



名称不明

名前は分からないのですが、
形はマーガレットっぽいです。
ずっと葉っぱばっかりでおとなしくしていたのですが、
冬になってからつぼみが出来て、
最近咲き出しました。
はっぱがもさもさしていてかわいいです。



と、現在花をつけている植物たち。
このほかにかなり大型化したゼラニウムとか、
竹(笹?)とか、オリーブとかがあります。
今年の夏はシソを育てて、お刺身に合わせて
食べるのが目標です。

2013年2月8日金曜日

2学期目開始です

朝8時ころまで薄暗く、げんなりしていた
ニースの冬でしたが、
そろそろ終わりの気配です。

なんとなく、手袋がいらない日が続いたり、
気づけば夕方まで暖房をつけてなかったり。
また、朝も、7時にはうっすら明るくなってきて、
夜は18時くらいまでなんとなく明るく、
とどんどん春に向かっております。

フランスでは21日区切り(?)で季節をカウントするらしく、
「春は3月21日からだ。」
と言われたことがあるので、それはひとつ言えるのでしょうが、
私は日が長くなってくれて温かくなってくれれば
大満足で、2月だろうが春認定しますよ。

ちなみに、フランスは日本と比べると
夏と冬の間で日の出・日の入り時間の差が大きく、
それが故に毎日刻々と日が伸びていくのを実感します。


というわけで、クリスマスの休みを取った直後、
2週間ほど授業とテストがあって、
また冬休み。
というふざけたスケジュールで過ごしていたのですが
今日の午後に授業詳細の説明会があって
来週月曜から2学期が始まります。

そして散々騒いだテストの結果ですが、
奇跡的に合格★

前に、これがいかに難しいテストかを必死で書き綴りましたが、
それは落ちた時にみんなに「気にすることじゃないよ」と
言ってもらいたい心理があった事は
日ごろ親しい皆さんはお気づきかもしれませんが、
そうです、その通りですよ。笑

とはいえ、無事パスできたのは学生の4割ほど。
危なかったです。

実感としては、十分な語学力を証明したというより
作戦勝ちした感じです。
語学力とはまた別に、このテスト向け対策がありそうだな、
と授業開始早々気づいたので、そのポイントを紐解き、
身に付けること・今は不要なことを見極めて
必要なことは当日発揮できるよう入念に準備しておいた
という感じです。

テストのための勉強をしたって意味ないではないか!と思う一方
この積み重ねで振り返れば結果的に
なんらかは身についてるでしょう。
と思ったので迷わず作戦実行。

実際語彙力だとかもろもろ、十分身についてる感はないのですが
そうはいってもざっくりは理解してると思うので
もう一回同じ授業を取りたくなかったから
必死にやった、ってのが本音です。

あとどうせあんまり身についてないなら、
同じクラスにとどまるより、
次のステップに行ってそこで滞留してる方が
まだ得るものがあるかな、と。

最終的にはあきらめたら終わるが
執着すればなんとかなる
という個人的な経験則でなんとかしました。

というわけでまた違うことが出来るー♪
わーい。満足です。

2013年1月23日水曜日

フランス 動物病院の巻

皆さんこんにちは、ご無沙汰しまして済みません。
気づけば最後の記事が世界の終焉でストップしているという
不吉なブログになっておりましたが、
日々平常運行で無事やっております。

年末年始は、東京住まいの私の弟に
実家の二匹の猫の命を委ねて、日本から両親が来仏。
ステファンの両親および妹夫婦、
その3人のちびっこと年越しを過ごし、
楽しい冬休みになりました。

スケジュール的には盛り沢山な冬休みを経て、
最初にダウンしたのがステファン。
バカンス終盤から明らかに体調を崩し、
パリの空港でうちの両親を見送った途端発熱。
どうやら繊細みたいです。

どうにかこうにかパリからカーニュに
私たちも帰宅して、久しぶりにネコに会ってみたら
なんだか猫もダウン気味。
耳の後ろに大きなおできが・・・!

パリに出かけている間、お隣さんに
猫の世話をお願いしていたのですが、
もちろんそれはトイレと餌の世話くらいなもので、
一緒に遊んでくれる人も外に出してくれる人もいないストレスからか、
首回りを相当掻きむしった模様・・・!

私たちが戻ってきたのが日曜の土曜の午後で、
とりあえず月曜に私が動物病院に連れて行くということに。


ネコ、このおできが相当気になったようで
掻きむしり続けたっぽい。
日曜夜、リビングに来ないな、と呼んで探したら、
真っ暗な部屋の隅に小さくうずくまっておりました。
見ればおできをつぶしたと見え・・・(T_T)
なんだか大変なことに・・・。

時すでに23時、がそのまま放置できそうにもなかったので
動物救急病院に電話し、連れて行くことになりました。

この病院がまた割と辺鄙なところにあって、
周辺が真っ暗な中、女性3人、スタンバってました。
この日は傷の周りをバリカンで刈られ、
消毒して、注射2本打たれて終了。
パッと見派手におでき破裂してましたが、
綺麗にしてもらった感じだとそれほど傷も大きくなく
とりあえず一安心。
治療内容をまとめた書類を作ってもらって帰宅。

バカンス終了を目前に寝不足な私たちでした。


続いて翌日に近所のいつも行ってる動物病院に。
昨日もらった書類と猫のカゴを持って。

この動物病院の先生が、45歳前後くらいの男性で、
すんごいおっとりしてて、
超「動物病院の先生」風。

おできを取り除いて傷口を縫うことになったので
ネコちんを預けてまた夕方お迎えに行くことに。

帰ってきた猫は首に包帯ぐるぐる巻きでしたが、
ご飯もトイレもできるし、とりあえず良かった。


というのが1月上旬の出来事で、
その後
・包帯取り替え
・包帯取り替えた直後にネコが速攻外し、
 もう一回つけてもらいに。
・包帯外し
・傷口の抜糸(本日)
そのうち2回は先生不在のため出直し。

という感じで、仕事中のステファンに代わって
超動物病院通いをしたのでした。


ネコはバリカンで毛をカットされた部分を
まだ掻き続けるため(涙)傷だらけですが、元気です。

ちなみに、言葉の学習ってすごいわね、と思ったのが、
今回の動物病院で先生の言ってることが全然分かんなかったこと!
おできって?傷って?縫うって?消毒って???

こういうのって、母国語だったら小さいうちから、
自分が怪我したりする中で自然と使う用語だけど、
大人になってこちらに来て、しばらく学校に通ってたって、
使わないもんね~~!
30歳にしていきなり動物病院で幼児的なふるまいをしてきたのでした。

幸いこの動物病院は超近所なため
「ゾエ(猫の名前)です。」って持っていけば
大体の事情は分かってくれているため、助かったのですが。


それにしても深夜の救急病院で約1万円。
翌日の近所の病院での処置でまた1万円。

日本もそうだけど、動物の方が医療代かかってます。