2016年11月25日金曜日

資源を大切に

ネットで注文していた、クリスマスツリー用の飾りが届きました。


横に置いたのは私の通勤用バッグ。
サイズ比較のために。
A4書類がすっぽり入る大きさです。

なんか、もっと小さい箱なかったんですかね。

2016年11月20日日曜日

ご近所さんからのもらい物

そういえば!
ボジョレーヌーボーを思いっきりスルーした今年。

ポスターは見たんですけどね。
毎年、「一応伝統だから」と、一本は買ってるんですけどね。

自分の生活と結びついておらず、スーパーの陳列でも見た覚えがない・・・。

お味はどうだったんでしょうか?


先日、駐車場ですれ違ったお向かいさん夫婦。
挨拶して、どうでもいい話をして・・・

と思ったら奥さん、持っていた本をおもむろに差出し、

「そうそう、これあげる!」

と。


「Dictionnaire de la Provence et de la Cote d'azur」
プロヴァンス・コートダジュール辞典


結構分厚い本気の辞典で、
重要人物から町・村、スポットなどが解説されています。


夫は最初遠慮していたのですが
「いいのよ、持ってて。
いらなかったら誰かにあげちゃって良いから!」

とのこと。
雑だわ!

私は地域の事を知るいい機会になるかな~と喜んで頂くことに。
あげちゃっても良いって言っていたけど、多分ずっと我が家に置いておくと思います。


っていうかこのマダム、誰かに
「あげる!いらなかったあげちゃってもいいし!」って
ほぼ強引に持たされたんじゃなかろうか?
と推測。

そして、「要らないから誰かにあげちゃう」パターンだったのではなかろうか。


旅する本ですね。

2016年11月11日金曜日

続・我が職場、contrôles d'hygiène(衛生管理)の抜き打ち検査を受けるの巻

前回の記事で書いた、私の働くカフェが衛生管理の抜き打ち検査を受けたという話。
検査から丸1週間がたったこの金曜日に郵送で、検査結果と指摘事項が届きました。

結果的に罰金等のペナルティは無し。
設備などに関していくつか指摘事項があって、
それを近いうちに改善していく形になります。

11月28日に再検査があってその時までに完璧にしておくべし、という形です。


とりあえず大きなペナルティが無かった=カフェ運営に関してほぼ適切な状態だった
ということで、私個人としても一安心。


ちなみに、告発をしたのはパン製造部門で働くミッシェル。
検査があった週末をはさんで、月曜早々からパトロンと面談があったようですが、
私はその辺は聞いていないので、不明。

もしかしたら抜き差しならない彼なりの事情があったのかもしれませんし、
一方で、パトロン側は快くは思っていないだろうけど、これを理由に解雇とか不当な扱いはできないはずなので、外側から除く分には日常が戻ってきた感じです。

ま、夫は「自分だったら絶対ミッシェルの立場になりたくないなぁ~」って言ってましたが。
そりゃそうだ。
同時に「この件を理由に解雇されることはありえないけど、性格の悪いパトロンだったら
細かいミスとか遅刻とかを記録して、(検査とは関係ない)従業員の過失を原因に解雇しようとすることもあるだろうから、ミッシェル、超気を付けた方がいいよね」
と言っていました。


新しく来たゴミ箱が使いにくくてスタッフがイライラしてたり、
新しく設置される予定の手洗い場が邪魔だったりしてますが、
今となっては抜き打ち検査も笑いのネタになっており、馴染んできています。

設備を整えるのに費用を使っちゃったから、しばらく新しくものを買い替えるのが難しくなりそうで、それだけが不満です。


2016年11月7日月曜日

我が職場、contrôles d'hygiène(衛生管理)の抜き打ち検査を受けるの巻

11月は祝日が2日あり、週末と祝日と、そこに挟まれた平日もついでに休んじゃえ!なんてして連休が多くいい感じで仕事をしています。

と思った矢先の金曜日・・・!

仕事に手を付け始めた朝8時ちょっと前。

用があって地下(冷蔵室とかパンの工房がある)に行っていた同僚がダッシュで私たちのいた地上階に戻ってきました。

「シェフ!衛生管理の人が来てる!!」


フランスで「contrôles d'hygiène」と呼ばれているこの衛生・労働環境関係の抜き打ちチェック。
食料品の保存が適切にできているか、掃除は行き届いているか、従業員管理が適切にされているかをチェックされ、出来ていない事柄に対して指導が入ったり、場合によっては罰金、最悪のケースだと営業停止に追い込まれたりすることも。

コントロールの人たちは2人。走る緊張感。

Bonjourの挨拶もなく、「いや、チェックするだけですからお構いなく」と黙って点検を開始。

地下のパン工房チェックを終えた後、私たちのいる地上階に上がってきて、まず目を付けられたのは・・・

私!!

私かよ!(笑)

見るからに外国人、ってことで、入社日、生年月日、出身地、業務内容、勤務時間、休憩時間、雇用形態等を聞かれ、滞在許可証をチェックされました。

一方、隣にいたフランス人同僚はスルー。

ま、フランスのレストランで申告ナシで働いているのは圧倒的に外国人と言われているのでしょうがないのかもしれませんが、思いっきり「外国人だから」と目を付けられる経験は普段あんまりないので、なんか微妙な気持ちになりました。

その後衛生検査ということで、冷蔵庫の中を開けて食品の衛生チェック、ごみ箱の管理方法やら水道の蛇口の形、洗剤の種類などチェックしていきました。

私たちの働くキッチンで指摘されたのは以下
・ゴミ箱に蓋がついていない→足で蓋を開閉できるタイプのものに変えるべし
・水道の蛇口の形がNG→手で上下して水を出す・止めるタイプはダメで、足で操作するタイプに変えるべし
・保存している食品に日付を付けていないものがある→明らかに長期保存できるもの、いつ調理したか・カットしたか分かっているものでも必ず日付を付けるべし

確かにね・・・これは対応するべき事柄でしょう。

というわけで、改める必要はあるのですが、全体としては割とライトな指摘だったよう。

今はレポートが出されるのを待っている段階で、その後指摘された事項に対して対処していく形になりそうです。

ところで、この衛生抜き打ち検査、TVなんかで「ずさんな衛生管理をするレストランスキャンダル」的な感じで見かけることがあります。
観光シーズン前などは、海沿いエリアのレストランをランダムにチェックして、観光客受け入れ態勢を整える!なんて新聞で見かけたりも。

と、本当にランダムで実施されるケースもあるんでしょうが、多くは「内部告発」がもとになっているそう。
会社に不満のある従業員か、退職していった従業員か、衛生環境をみかねたお客さんか・・・事情は色々でしょうが、誰かからの告発を受けて衛生管理当局が動く、という形です。

チェックが始まってすぐ、私の同僚が耳打ちしてきました。「これって絶対内部告発だと思う。っていうか私、誰が告発したか大体分かってる」。

私は割と揉め事に首を突っ込まないので、快適に仕事をしてるんですが、周りを見ていると同僚同士とかパトロンといざこざを起こしている人もいるので、まぁそんなもんなのかなと思っていました。

ーーー

さて、今回の検査で身分チェックを細かくされたのは私ともう一人アフリカ系の男の子。
二人とも滞在許可証を持ってるし、会社の方もちゃんと申告していたので問題ありませんでした。

なんですが、ふと思いを馳せたのは昔働いたレストランで、ノワール(不法就労)扱いされていたと思われる件。
私の方はワーホリビザがあったので、就業OKでしたが、レストランの方は県庁に申告を出していなかったんではないかと思います。
というわけで、同じような立場で現在働いている人も中にはいるのでは?と思ったんです。

うまくやってくださいねと言うわけではないんですが、こういう形で不法就労が発覚するケースもあり得るので、申告せずに働くのってかなり怖いことだなと身を持って体験しました。
5年以上前の一件はスルーしちゃったけど、こちらで家庭をもって永住予定の今となっては足を踏み入れたくない領域です。
(自分自身が労働許可を持っている場合は、申告をしていない雇い主側のみの責任になるようですが)

フランス人の感覚では、「不法就労が発覚した際の罰金が巨額なため、普通の経営者はこのリスクを取らない」とのことで、不法就労を強要するレストランはたとえ雇ってくれるとしてもあんまりオススメではなさそうです。

ーーー

そして、この1件で私がかなり危機感を感じたのは・・・
内部申告からの抜き打ちチェックが多いというこの検査。私のお店の場合も例外ではありませんでした。
問題は、店長のコミュニケーション能力がめちゃくちゃ高いが故、チェック担当者から誰が告発したかを聞き出すことに成功したこと。

いや、会社としては何としてでも知りたかっただろうし、聞き出すことに成功した店長はすごいと思うけど、

言っちゃダメでしょ。

密告というと言葉が悪いけど、チェックされる項目は「満たして当然」なものなわけだから、普通に管理している会社であればチェックされて困ることは無いはず。
それをチェックされて困るというなら、管理体制が整っていない会社の問題。

だから、時々抜き打ちチェックをするのって、悪いことじゃないと思うんです。

日本によくある「コンプライアンス窓口」じゃないけど、内部でうまくやれないことを外部に告発することで改善されるなら良いシステムだと思うんです。

だから、告発者の名前は絶対守られるべきだろうと。
っていうか、私がここで力説する前に、それがこのシステムの核なわけでしょう。

というわけで、どんな事情があろうと、密告者の名前を漏らしてしまったというフランスのcontrôles d'hygiène、一気に信頼性が薄らいでしまいました。

余談ですが、「誰が告発したか想像つく」と言っていた同僚のアテは実はハズレで、割と予想外の人からの告発でした。



割とバタバタな小さな村の出来事でした~!