2012年11月26日月曜日

栗祭り fete de la chataigne

バス停に出ていたポスター
先週、「栗祭り」と銘打つ、近所のイベントに参加してきました。
栗といえばマロン。
と思いきや、こちらではマロンは調理済みの栗のことを指すらしく
(栃の木の実のことで、食べられないよ、って言ってる人もいたけど・・・)
私たちのよく知ってる、あの栗は「シャテーニュ」って言います。

栗っていうと、日本の秋!っていう感じが
個人的にはあったのですが、
どうやらこちらでも「秋といえば栗!」と
言わんばかりに、
季節のものとして名を馳せているようで、
10月くらいからスーパーや市場で見かけます。

今回は、道でこのポスターを見かけ、
満面の笑みのこのおじさんと
子羊にやられ、どうしても行きたいということに。
このポスター、栗だいぶ端っこに追いやられてる感じが
するのですが、まぁそれはこの際
目をつぶりましょう。
何はともあれ、街の中心にある広場に向かいます。

このポスターでは
アルプス並みの豊かな山がアピールされてますが、
開催されるカーニュシュルメールというところは
これとは似ても似つかないところで、
なんでこの絵を採用したかイマイチ不明なのですが、
行ってみると、どうやらそれっぽい
演出が見られました。

大きめの鶏を見つめる子どもたち

山にいそうな馬

超かわいかった子ブタ

と。
そうか、あのポスターはこういう感じか。

そして、広場は人でいっぱい。

音楽隊も出動

広場では、大きな窯でおじさんたちが
何かを煮ながら練っていたり、
大男2人がステージに出て、
まるたに斧を振りかざし、
どちらが先に切り倒せるかっっていう
割と古典的なレースを繰り広げていたり、
それでもみなさん楽しんでいるという感じでした。

そして広場をぐるっと取り巻いて出ている屋台。

ヌガー

チーズ

コルス(コルシカ島)のソーセージ

積み上げられた豚
綿あめとリンゴ飴

焼き栗

多かったのがチーズやさん、コルシカソーセージやさん、
ヌガーやさん、栗ジャムやさん。

コルシカ島は栗の名産地だそうで、
そんな所以もあってか、いっぱいお店が出ていました。
そして、「ヌガーやさん」が存在することに
日本人的に驚きを感じつつ、
一周して、小さい栗ジャムと、焼き栗一袋、
ホットワインを頂戴して帰ってきたのでした。

参加者は3割ファミリー、6.9割ご老人、
0.1割が私たちのような若者、
という構成で、アウェー感がありました。(笑)


フランスの栗、スーパーとかでは量り売りされています。
日本の、素朴な甘さのものに比べ、
こちらのはダイレクトに甘い印象。

私はかぼちゃ・たまねぎと一緒に煮込んでスープにします。
ウマー!

2012年11月21日水曜日

Bienvenue chez les Ch'tis シュティの国へようこそ

2008年のフランス映画。
Bienvenue chez les Ch'tis シュティの国へようこ

授業の中で見ただけなので、最初の15分だけだったのですが
すでに爆笑。

北フランスに住むことになった南フランス人が
繰り広げるストーリー。
シュティとは、フランスで北に住む人を指す言葉みたい。

日本版でいえば鹿児島人が
転勤で青森に住むことになったのを
想像していただければ近いかと。
だいたいシチュエーションは想像つくでしょ?

さて、南仏の郵便局に勤める主人公。
郵便局員をはじめ、フランスの公務員は、
年に一度仕事ぶりの査定が行われ、
評価されると同時にそれによって
次の勤務地が決まるのだとか。
本人はいくつか希望を出せて、
最終的に上司が決める、という。

コートダジュール勤務を希望する彼は
画策を企てて上司にアピールするのですが、
結局その甲斐もなく(画策がバレ、)
最北の地に転勤することに。

一部のコアな南仏人にとっては
今でさえも北フランスは住む所じゃない、
言葉の通じない野蛮な人種の住む地、
と思ってるらしい。
(もちろんジョークの範囲内と信じたいけど)

上司に「北に行ってもらうよ」と言われたとき、
「え、リヨン・・・?そんな・・・」という反応。
ちなみにリヨンはフランスの中心部にある都市ですが
それでも真ん中よりちょっと南。

上司、「いやいやリヨンじゃなくて、もっと北、北だよ」
「え、まさかパリだなんて言わないでしょうね?」
「あ~パリじゃないんだなぁ~」
と続きます。
パリは北の方にあるけど、まぁまだ
北フランスへの玄関、くらいの場所。
彼はホントにドーバー海峡(フランスとイギリスの間)の
淵の街に行くことになります。

結局彼はアドバイスをもらいに
街の老人の部屋を訪れ、
北がいかに恐ろしいところか聞かされ、
家族は連れて行けまいと、単身赴任を決意します。

ダウンジャケットを着こんで「北」につくと、
ついた途端に冷たい雨。

その夜初めて「北の人」と出会い、
そこから彼の日々が始まります。

フランス語では「犬」と「彼/彼女のもの」の発音が近いのですが、
なまりが聞き取れず、ついて早々パニックに。

この辺の微妙な発音と話の展開が
大分面白いのですが、
日本語版になったらどう訳されるんだろう?
多分このまま訳しても、日本語では
「犬」と「彼のもの」は全く音が違うので面白くないと思われ、
訳した人が何かの例に面白おかしく
置き換えてるんじゃないかと想像しますが
大分興味津々です。

ちなみに主人公が最初に出くわす「北の人」は
この映画の監督でもあり、実際に北の人らしい。
一般的に、「天気も悪いし、経験も南と比べるとね・・・」
と言われがちな北フランスを愛する気持ちが
伝わってくる映画、と先生のコメント。


フランスではタイタニックを超える人気だったそうで、
本当に誰もが知っているこの映画。
日本語タイトル「シュティの国へようこそ」の
広告を見たことがある気がするので、
日本でもDVDが見つかるのでは無いかと。
ぜひともお試しください。

2012年11月15日木曜日

サン・ジャン・カップ・フェラでお散歩

ニースは町並み観光もいいですが、
ちょっと中心部から離れると自然がいっぱいです。
そういえば、前いたとき、
適当に山の方に行くバスに乗り、進むこと3時間。
ついた先は雪の降るスキー場エリアでした。(片道1ユーロ)
家もなんだかアルプス風。
入ったカフェで地元の(?)の人たちが食べていたのは
フォンデュ風のあつあつ料理でした。
っていうくらい、ニース種変はバライエティに富んだ地域。



今回はニースから車で15分くらいのところにある
サン・ジャン・カップ・フェラへお散歩に。
2時間くらいのウォーキングコースがあります。
ここは有名な大富豪、ロスチャイルド家のお屋敷があるところです。
私は大富豪にはあんまり詳しくないのですが。
まぁとにかくリッチなエリアで、プロヴァンス風かわいいおうちから
超モダンなデザインの家まで、いろいろあり、どれもすんごい
大きい感じです。

前日が超悪天候だったため
若干波が荒かったのですが
この辺は岩場が続いているため水が超クリア!
(石やら砂やらの浜だと、石同士で削りあって
水の色が白っぽくなるらしい)

ところどころ波の飛沫が飛んでくるので若干怖く、
次はもっと落ち着いてる日に行きたいと
個人的には思うものの、
それでもお散歩をする人は結構多く、
ファミリーからおじいちゃん・おばあちゃん、外国人まで
幅広く皆さん楽しんでいる感じでした。



超岩場ですが、このくらい海から離れてればこわくない


釣りをする人。チャレンジャーだね。
もっと怖そうなことろで釣りしてる人もいて、
みんな超写真撮っていました。


ニースの隣町、ヴィルフランシュの眺め


楽しい2時間コースでしたが、
なんとなく、外国感を感じたのがコースの造り。

場所によっては海面まで2~3メートルの
崖っぷちだったりするのですが、
「ここから落ちたら一発でアウトだよね」
って所にはかろうじて柵らしきものがあったりするものの、
「運が良ければどこかに引っかかるんじゃないか」
ってところには一切何もなし。の箇所も多々。
1メートル弱の幅の散歩道を恐る恐る、
人とすれ違いながら歩いたのでした。
日本でこの感じ、なかなか出会わないわぁ、と。



こんな感じの散歩コース、県が作ってる
ハイキング・登山ガイドにかなりたくさん載っていて、
ここだけじゃなくニース中にいろいろある模様。
コース別に難易度、時間、距離が案内されてるので、
レベル・好みに合わせて楽しめます。
観光案内所でもらえるので、
弾丸観光に疲れた時にはこんな感じもお勧めです。
私たちはまずは初心者コースを制覇したいと思っています。


2012年11月2日金曜日

サマータイム終了

この間の土曜~日曜にかけての深夜に、サマータイムが終了しました。
午前1時に、時計を午前0時に戻します。
これにて、日本との時差が7時間から8時間になりました。
日本の時間から8時間引くと、フランスの時間になります。
日本で朝8時に「フランスは何時かな?」と思うと
深夜0時、これから寝るところ、っていう感じです。

3年前はちょうどこの時期ボルドー&アビニョン周辺を旅行していて、
一時間多く遊べる!などと騒いでいたのも今は昔。
そんな元気はもはや無いよ、と思いきや
今年は、以前からの友人の誕生日会ということで、
みんなでお食事をしていたところでした。

フランスで生活していて、日本と大きく違うと感じるのは
生活圏の狭さ。
ちょっと飲み会しよう、ってなった時に
「栃木県民と千葉県民と神奈川県民が集まって東京で飲む」
というようなシチュエーションがあまりなく、
みんなその辺に住んでいるので結果的に
誰かの家に集まることが多くなります。

と、ここで気づくのが家飲みの威力。
閉店なし、ラストオーダーなし+安心感で
気づけば深夜2時という・・・・。
しかも今回はサマータイム終了のタイミングも手伝って、
「2時だけど、1時じゃん!」みたいになり
さらに1時間。
深夜まで居座ってしまい済みません。
と思いつつ、楽しい夜を過ごしたのでした。


そうそう、サマータイムの話でした。
毎朝7時ころ起きているのですが、これまでは真っ暗で、
家を出る頃になんとな~く明るんできて、
バスで学校の近くに到着すると、
素晴らしい朝焼け・・・!

という感じだったのですが、
1時間時計を巻き戻したことにより
朝起きると明るい。
やっぱそうだよね、朝は明るい中で起きたいよね。
少なくとも7時過ぎたら明るくなくちゃね、
と、今週からきちんとした朝を迎えることができています。
その分暗くなるのが早いわけですが・・・。
そしてめっきり寒くなって、街中はクリスマスの準備が始まり、
またしても秋の雰囲気を感じられないまま冬突入です。

朝8時半の海