2012年11月21日水曜日

Bienvenue chez les Ch'tis シュティの国へようこそ

2008年のフランス映画。
Bienvenue chez les Ch'tis シュティの国へようこ

授業の中で見ただけなので、最初の15分だけだったのですが
すでに爆笑。

北フランスに住むことになった南フランス人が
繰り広げるストーリー。
シュティとは、フランスで北に住む人を指す言葉みたい。

日本版でいえば鹿児島人が
転勤で青森に住むことになったのを
想像していただければ近いかと。
だいたいシチュエーションは想像つくでしょ?

さて、南仏の郵便局に勤める主人公。
郵便局員をはじめ、フランスの公務員は、
年に一度仕事ぶりの査定が行われ、
評価されると同時にそれによって
次の勤務地が決まるのだとか。
本人はいくつか希望を出せて、
最終的に上司が決める、という。

コートダジュール勤務を希望する彼は
画策を企てて上司にアピールするのですが、
結局その甲斐もなく(画策がバレ、)
最北の地に転勤することに。

一部のコアな南仏人にとっては
今でさえも北フランスは住む所じゃない、
言葉の通じない野蛮な人種の住む地、
と思ってるらしい。
(もちろんジョークの範囲内と信じたいけど)

上司に「北に行ってもらうよ」と言われたとき、
「え、リヨン・・・?そんな・・・」という反応。
ちなみにリヨンはフランスの中心部にある都市ですが
それでも真ん中よりちょっと南。

上司、「いやいやリヨンじゃなくて、もっと北、北だよ」
「え、まさかパリだなんて言わないでしょうね?」
「あ~パリじゃないんだなぁ~」
と続きます。
パリは北の方にあるけど、まぁまだ
北フランスへの玄関、くらいの場所。
彼はホントにドーバー海峡(フランスとイギリスの間)の
淵の街に行くことになります。

結局彼はアドバイスをもらいに
街の老人の部屋を訪れ、
北がいかに恐ろしいところか聞かされ、
家族は連れて行けまいと、単身赴任を決意します。

ダウンジャケットを着こんで「北」につくと、
ついた途端に冷たい雨。

その夜初めて「北の人」と出会い、
そこから彼の日々が始まります。

フランス語では「犬」と「彼/彼女のもの」の発音が近いのですが、
なまりが聞き取れず、ついて早々パニックに。

この辺の微妙な発音と話の展開が
大分面白いのですが、
日本語版になったらどう訳されるんだろう?
多分このまま訳しても、日本語では
「犬」と「彼のもの」は全く音が違うので面白くないと思われ、
訳した人が何かの例に面白おかしく
置き換えてるんじゃないかと想像しますが
大分興味津々です。

ちなみに主人公が最初に出くわす「北の人」は
この映画の監督でもあり、実際に北の人らしい。
一般的に、「天気も悪いし、経験も南と比べるとね・・・」
と言われがちな北フランスを愛する気持ちが
伝わってくる映画、と先生のコメント。


フランスではタイタニックを超える人気だったそうで、
本当に誰もが知っているこの映画。
日本語タイトル「シュティの国へようこそ」の
広告を見たことがある気がするので、
日本でもDVDが見つかるのでは無いかと。
ぜひともお試しください。

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