2016年8月26日金曜日

日本はフランスじゃないし、フランスは日本じゃないって感じた出来事

先日、職場での出来事。

職場で一番よくしてくれているのがイタリア出身の(ほぼ)おばあちゃんスタッフ。
おしゃべり好きでうっかり者な彼女は「良い人」っておでこに書いてある感じで、
私たちスタッフもお客さんたちも彼女とおしゃべりするとなんともほっこりするのです。

そんな彼女は販売とカフェのサーブを担当。
というわけで、イタリアンマンマ、ちょっとお客さんの波が引いたのを狙って、
テーブルに置いてあるカップを下げに。
室内のテーブルを綺麗にして、次はテラス席へ・・・

そして戻ってきた彼女

「シェフ!シェフ!こんなのあった!!」

イタリア訛りのフランス語で叫んでいます。


小柄な彼女が両手に抱えていた物体・・・・

何だと思います?


カラシニコフ(推定本物)
※この手の大きい拳銃だったってだけで、「カラシニコフ」そのものだったのかどうかは私は分からないのですが。

https://ja.wikipedia.org/wiki/AK-47

なにマンマ、過激派になっちゃったわけ!?


蓋を開けてみれば、見回り中のジョンダームリ(国家憲兵)だか警察だかが休憩に来た時に忘れていったものらしく、店長が急いで電話をかけて忘れ物は無事持ち主の所へ戻り、事なきを(?)得ました。
忘れた人は厳しく叱られたんだろうな・・・・


にしてもさ、カラシニコフ忘れちゃダメだよね。


しかも、小さい村の善良なカフェだったから良かったものの、悪用の可能性もあるし、ましてやテラス席でスタッフの目の届かない場所だったわけだから、誰かが持って行ってしまったらどうするのさ!?とか?
もう軽くパニックですよね。

最近は物騒な出来事も多くて、この手の拳銃を構えたジョンダームリやら軍隊の人やらが普通に街をうろうろしているフランスの現状。
これはやっぱり、いろんな事件があるとはいっても日本とは違うな、といつも思います。


それにしても、良い人の代表のようなイタリアンマンマとカラシニコフがどうしてもつながらなくて、爆笑をこらえることができませんでした。
はー、でもこの場面に遭遇するのは一回でいいわ。

2016年8月14日日曜日

村上春樹を想った地元のビーチ

魚の雨が降ったのは「海辺のカフカ」でしたっけ?
村上春樹の本は結構読んだ気がしますが、面白くて一気に最後まで読んでしまう反面、完全にはその世界には入り込めず、本心からの感想がなかなか出ないのがいつものことでした。

そんなわけで、魚の雨の話が出た時も、
「まぁ~た、突飛な。」
って思っちゃってたんですが、

見たんですよ!魚の雨!昨日!!!


土曜の夕方ということで、夫とビーチに。

陸から10メートル弱の所をちゃぷちゃぷしていたら、
「魚がいる!」と夫が。

とその瞬間、私たちの周囲3メートルくらいの範囲で
大粒の雨が降ったときみたいに水が跳ねていました。
そしてよく見るとそれは小魚のジャンプ。

3~5センチくらいの、銀色のキラキラした魚でした。
(おそらくイワシ)

魚のジャンプの真ん中に浮かぶのって、不思議な感じ・・・。
土砂降りの時のようにわんさか跳ねた数分後、魚の群れは別の方向にゆっくり移動していきました。


その後陸に上がってしばらく海を見てたんですが、
群れは遠くには行かず、陸のあたりを右に左にと移動していた感じ。
きっとその下には小魚を追いかけまわす大きい魚がいるんだろうな~。


超観光地ビーチなこのあたりでも、
ちょっと沖の方に出かけるとカジキマグロが顔を出すとか
イルカに遭遇するって話を聞きます。
今回のイワシはそんな特別な存在ではないのでしょうが、
やっぱり海って自然の一部なんだな~と感じた出来事でした。


ところで私たち、イワシとかサバのバーベキューをよくやるんですが、
大きいのより小さめの魚ほどおいしい!
今回見たイワシはちょっと小さすぎるけど、あと3センチ成長してたら本気で網を仕掛けたかったくらい。
採れたてイワシ、おいしいだろうな~。

2016年8月8日月曜日

リコラの谷を探す夏

ところで皆さん、登山するならどんなタイプの場所が好きですか?


※他人の登山事情なんて興味ない人が大半なんじゃないかってのはうすうす分かってるんですが、こういう超個人的なことを飽きもせず綴り続けるのがブログなんだと思うの。
というわけで、行きます。


1、月面系
2、山岳系
3、リコラ系


リコラってのは、ヨーロッパのキャンディーコーナーではお馴染み、
スイス発のハーブキャンディーの事。

http://www.ricola.com/fr-ch/Produits/Bonbons-aux-plantes/L-original#sachet-de-200g


1、月面系
こちらは、ラ・メイジュという山の氷河




「人が生きられる環境じゃない」ということで、夫は不安になるらしく、
一度目にすることができて良かったけど、私たち向きじゃないね、って話になりました。


2、山岳系

ラメイジュの中腹。





絶景!
美しいです。

ヒーヒー言って登った後の景色は、苦労しただけに見ごたえがあります。
ただね、ちょっと登るだけで息切れ。。。
私そこそこ体力あると思ってたんだけど?

が、思えばここは高山。酸素が少ないんでした。

こういう場所は地元で何回か登山して山に慣れた頃にまた来ようということになりました。


3、リコラ系

主にNevache(ネヴァッシュ)という、クラレ川に沿った谷の景色です。





冒頭で紹介したような、リコラのハーブを育てられそうな(完全に想像)景色。

ふわふわの草がいっぱい生えた土地とそこかしこに流れる小川。
山に囲まれた静かな谷。

これよこれ!
大自然ながらほんのり優しい雰囲気の、リコラ系!

この景色が私たちにはぴったりでした。

そして、平らなハイキングコースが多め(ポイント)。



というわけで、今年のバカンスはオートザルプ(Hautes Alpes)の山を満喫。
2000~3000メートルという、割と標高の高い所に行ったので、
人っ子一人いない所で仙人系バカンスを過ごすことになるかとの予想に反し、
宿泊した村のあたりは高級スキーリゾートになっていて
夏の間は避暑のバカンス客がわんさかしていました。

その大量のバカンス客が各登山コースの入り口に一斉に到着・・・
と思いきいや、それぞれ山の中に吸い込まれて行って姿が見えなくなり、
自分たちがハイキングしている間はほとんど人に会わず、静けさに包まれてたりするものだから、
フランスの山って広いな~と思ったのでした。