2017年3月23日木曜日

リッチな世界(自分とは無縁すぎる)

コートダジュールといえば名の知れたニースやらカンヌやらの観光地、ちょっと足を延ばせば王子様のいるモナコなんかがあるところ。
賃金水準は田舎並み、家賃はパリ並みとか言われて、フランス国内で見ると地価が割と高い所なようです。

そんな中でもエリアによって外国からわざわざ引っ越してくる人たちが多いリッチなエリアもあれば、公営住宅が寄せ集められたエリアもあるっていう、まあこれは他の地域と事情は同じ。
私が住むところはファミリー層向けど真ん中の住宅街なので、がっつりキメた見るからに豊かな人とか、ギラギラしたロシア人とかはあんまりいない、のんびりしたところです。

で、ですよ。
昨日、用があって近隣のリッチエリアに足を踏み込むことに!

隣町、villeneuve loubetの高級レジデンス街です。

Wikipediaより
海岸沿いに建つ3~4棟の巨大なレジデンスなんですが、
この奇抜な形およびサイズうえ、飛行機からもばっちり見えて超目立ってます。

ちなみに、私も夫も、無機質すぎて心惹かれない・好きなじゃい。
という感想を持っているのは、ここに住むような財力の無い平民のひがみ?(笑)

特に、この建物の横を通る道・電車のラインは、レジデンスの裏側に当たるため、薄暗い印象がどうしてもあってまぁ、「いいな~」って感じが出ないんです。


昨日行ってきたのはエリアの内部。

市観光案内のサイトから
レジデンスに囲まれる形でヨットハーバーがあり、
そこを囲む形でレストランやバー、マリンスポーツショップなどがみっしり。
あと多かったのが不動産屋さん。

スーパーも見かけたものの、ソニプラと成城石井を足したような品揃え。

市の観光案内サイトより
中を歩いていると、フランス語はもちろん、イタリア語・英語などが聞こえてきました。


で、まぁ、外からだけじゃなく、中から見ても、個人的には全然心惹かれなかったんですが、感心したのはエリア内だけで完結してる生活環境。
住んでる人もそうだけど、おそらくバカンス滞在の人も多いと思われ、一たびチェックインしたら下界に出なくても、必要なものがすべてそろっていて、自分のヨットで軽く地中海に漕ぎ出していけて、人付き合いもこの内部にいる人だけで完結。
同じ生活水準の人だけのコミュニティってのは、その人たちにとっては割と楽なものなんだろうな~と。

ちなみにひとたび敷地外に出れば、KiabiやらGEMOとかいった格安洋品店が並ぶ国道沿いで、まさに下界。

私はちょうどいいカフェでもあれば軽く寄っていこうかな~なんて思って当日足を延ばしたものの、あまりに場違いな感じだったため用だけ済ませてさっさと退散。
今回はヨットハーバー全体に沿って歩いて目的地まで行くルートを取ってしまったのだけど、次回は反対がわの入り口を使って、最低限しか中を歩かないルートで行こうかと(^^;

うちの夫は仕事で建物の内部に入ったこともあるのですが、あるお宅では個人専用のエレベーター付きだったとのことで、ひえー。
お家賃額を聞いたんだけど、ユーロから日本円にさっと換算できないケタで(ミリオンとか超えると換算できない私・・・)忘れました。

私向けでは全然ないけど、あの守られた空間は彼らにとっては居心地が良いんだろうな~と思った経験でした。

2017年3月5日日曜日

野生動物とペットの間

凄い前の話ですが、とあるフランス語の文章を日本語に訳すのを頼まれ、引き受けさせてもらったときのこと。

確か、アフリカでの伝染病に関する記事でした。
自分でも知らない分野だったので、へーへー!と思いながら読んで訳したんです。
で、その伝染病、サバンナの野生動物から感染することもあるけど、ペットから人に感染することもあるとのこと。

アフリカのペットか~。
動物、そこら中にいっぱいいそうだけど、やっぱり自分のペットも欲しいものなのですかね。
ってかアフリカのペットって、どんなん?


こんなん?

それともこんなん?


こんなんも?



まぁ、かわいいけど・・・
なんか違う?
だって、アフリカだよ?
動物って、飼うものというよりその辺にいっぱいいて、共存しているというか。餌を与える場面のイメージができないというか。

と気になっていたこの違和感。

でね、ふと思ったんです。

私の訳間違ってない?

ソバージュ(野生)な動物=animaux sauvages
ドメスティックな動物=animaux domestiques

ということで、野生に対してドメスティックといえば、ペット!とひらめいていたんですが・・・

家畜って訳もできるんですよね。

ってか、この文脈だと家畜じゃない?

結果。
その伝染病に関する情報を読み漁ってみるとやっぱり野生動物や家畜から感染するって説明が一般的で、ペットのペの字も見かけることは無く、完全に間違った訳だったことが判明したわけです。(文脈によって、ペットとなる場合もあるわけだけど、今回は違った。)

恥。

と、ものすごーくミクロな出来事を振り返って長々と書いてしまったのですが、そんな経験から気づいたことも。

なんか間違った訳をしてる時って、なんとなーく違和感があるんですよね。
ペット・家畜問題の時も、サバンナの真ん中でペットかよ、っていう違和感があって、たどってみたらペットじゃなかったわけで。
そういう違和感に耳を傾けてみるってのも言葉を訳す際に大事なことなのかな~と思ったのでした。

なんだか貴重な経験だったので、未だに時々思い出す話ですが、今となってはもう数年前の出来事です。