2017年3月5日日曜日

野生動物とペットの間

凄い前の話ですが、とあるフランス語の文章を日本語に訳すのを頼まれ、引き受けさせてもらったときのこと。

確か、アフリカでの伝染病に関する記事でした。
自分でも知らない分野だったので、へーへー!と思いながら読んで訳したんです。
で、その伝染病、サバンナの野生動物から感染することもあるけど、ペットから人に感染することもあるとのこと。

アフリカのペットか~。
動物、そこら中にいっぱいいそうだけど、やっぱり自分のペットも欲しいものなのですかね。
ってかアフリカのペットって、どんなん?


こんなん?

それともこんなん?


こんなんも?



まぁ、かわいいけど・・・
なんか違う?
だって、アフリカだよ?
動物って、飼うものというよりその辺にいっぱいいて、共存しているというか。餌を与える場面のイメージができないというか。

と気になっていたこの違和感。

でね、ふと思ったんです。

私の訳間違ってない?

ソバージュ(野生)な動物=animaux sauvages
ドメスティックな動物=animaux domestiques

ということで、野生に対してドメスティックといえば、ペット!とひらめいていたんですが・・・

家畜って訳もできるんですよね。

ってか、この文脈だと家畜じゃない?

結果。
その伝染病に関する情報を読み漁ってみるとやっぱり野生動物や家畜から感染するって説明が一般的で、ペットのペの字も見かけることは無く、完全に間違った訳だったことが判明したわけです。(文脈によって、ペットとなる場合もあるわけだけど、今回は違った。)

恥。

と、ものすごーくミクロな出来事を振り返って長々と書いてしまったのですが、そんな経験から気づいたことも。

なんか間違った訳をしてる時って、なんとなーく違和感があるんですよね。
ペット・家畜問題の時も、サバンナの真ん中でペットかよ、っていう違和感があって、たどってみたらペットじゃなかったわけで。
そういう違和感に耳を傾けてみるってのも言葉を訳す際に大事なことなのかな~と思ったのでした。

なんだか貴重な経験だったので、未だに時々思い出す話ですが、今となってはもう数年前の出来事です。

2 件のコメント :

ULLA さんのコメント...

凄い前って冒頭に書いてあったけど、まさか数年前の話とは・・・!かなり印象に残ってるんですね~。

 翻訳って(したことないけど)訳者のセンスも出るし、正確に伝えないといけないし力がいりそうです!

 それにしても、もしアフリカでペット飼ってたとしても野生の動物とどうやって見分けるんだろうと思いました。リボンとか首輪つけてみたり?想像したら、べつに飼わんでも共生でいいやん!ってつっこみが浮かんだ。(笑)

Miki さんのコメント...

おー、ULLAさん、こんにちは♪
そうそう、まさに!
猫みたいに家から出て行ってもちゃんと自分で帰ってくるのかな~?とかまさしく「別に飼わんでもいいやん!!」ってもやもやがあって、しばらく気になってて、調べなおしてみたら間違ってたっていうね。
そりゃぁペットなんて飼わないわな!

ペットの件だけじゃなく、辞書的には意味は合ってるんだけど、なーんとなくしっくりこないなーと思って調べ続けたら実は別の訳があった!なんてことが時々あって、人間の直観?って面白いなーと思う今日この頃です。