2013年9月20日金曜日

Gairautの滝(Cascade de Gairaut)

さて、9月も半ばになりました。
私は来週から学校がまた1年はじまります。
フランス語の勉強に専念できるのも
この1年がラストか、と思い(むしろそう願い)、気合を入れてまいります。
ニースに住む友達からも
「新しい感じの日本人を良く見かける季節になった」とのメールが。
留学生がぞくぞく到着するシーズンになりました。

このブログも、「ニース大学」で検索してくる人が多く、
クラス分けテストやらの情報を求めている模様なのですが
そんなニーズはさておき、今日は「Gairautの滝」の話題です。

昨日、フットワークの軽い友達がさくっと案内してくれた所。
ニースからトラムとバスを乗り継いで約30分。



ニース全体を見渡せるこの景色!
そして


これがそのGairautの滝。

あえてここに来る人はかなり少数と思われるものの
割と量の多い水がざあざあと流れていて
贅沢な感じでした。

さて、これはいったい何ぞや?というのが当然の疑問。
友だちが「Grairautの滝」に行こうといった時点でまず
私は天然の、日本の山の中にあるような滝を想像していたのですが、
その手の滝ではなく、フランスで良く見かける
3~4段ほどに渡って水をためて、そこから流れ落ちる
水の様子を楽しタイプ。要は噴水です。
ニース旧市街の隣にあるお城跡にもあります。

調べてみたところ、水は、ニースの北の山岳地域から引いてきている水路を利用したものだそう。
この辺が水路の終着点らしく、それでこんな感じのものを作ったよう。
1882年に作られたものだそうで、ただの公園っぽいたたずまいからは
想像しにくい築130年もの。
しつこいようですが、本当に普通の公園みたいなのですが
歴史的建造物に指定されているそうです。

滝の上の方に橋が渡してあるので、
たっぷりの水のうえを歩いて渡ることができ、
怖面白いかんじでした。

ちなみにそれなりに歴史があるらしいこの滝ですが、
案内らしいものが一切なく、
噴水の上に可愛い建物がありますが、それが一体何だったかも不明。
噴水の事はウィキペディアくんが教えてくれました。
何か案内パネルでも建てたらよいんじゃないかと思いますね。

噴水もかわいくて気持ちが良いところですが、
何よりくねくね道をバスで登りながら見かける糸杉・オリーブの木とか、
ひろーい素敵なおうちとかが南仏らしくてかわいらしく、
噴水の公園からはそれを上から見下ろせるのがとてもよかったです。

というわけで、ニースの新たな一面を発見し、
街全体と地中海を望む景色に満足した一日。
そうそう、滝の名前ですが「ゲロ(Gairaut)の滝」です。
ふざけてません。
グーグルマップでは、品の無い表記を避けるためか
「ゲロー」になってますが、発音の法則に従えば、ロは伸ばさないんじゃないかと思います。

観光で来る人は、ここではなくてもっと行くべき場所があるわけですが、
留学などで長期滞在する人は、週末の探検に来てみても面白いかもしれません。

2013年9月16日月曜日

我が家の絶品ドレッシング

自分で絶品とか言っちゃう感じがちょっとアレなのですが、
大目に見ていただくという事で。

食卓に欠かせないドレッシング。
日本ではキューピーテイスティードレッシングの
和風とイタリアンのファンだったのですが、
フランスのドレッシングはどうなっているかというと、
「ドレッシング」的なものは売っていません。
いや、売っているのかもしれませんが、
見た記憶が個人的にはありません。

というわけで、日本のスーパーのドレッシングコーナーを目にしたら
フランス人は、ちょっとびっくりするかもしれません。
「これ、全部サラダ用なんですよ」と見せてあげたいですね。
和風、イタリアン、中華、フレンチ・・・の中でも
細かく分かれていて、青紫蘇、ゴマ、クリーミー系とか。

全然ドレッシングが置いていないので、
フランス人はサラダを食べないのかね?と思いきや
その逆で、ほぼ毎日サラダを食べています。
そしてドレッシングは、毎回家で作っています。
作る・・・までいかなくても、オリーブオイルとバルサミコ、
レモン、塩、こしょうのバリエーションで
好きなものをかけてるパターンも多そう。


私はというと、最初に留学でホームステイしたとき、
マダムの作るドレッシングが激ウマで、作り方を教えてもらい、
その後別の所でルームシェアした時も大活躍のレシピでした。
去年こちらに来てからはステファンがもう一度教えてくれましたが
基本は同じ。こちらです。

オリーブオイル 大さじ2
ビネガー 大さじ1
マスタード 小さじ1
塩コショウ 少々

これだけです!
器に入れてスプーンで良く混ぜて完成。

オイルは、ブドウの種のとか、クルミとか、
別のものを使いたければそれでもOK。
ビネガーも、普段は赤ワインビネガーですが
バルサミコとか別のでもOK。
マスタードは、粒マスタードではなくて、
ホットドッグにかかってそうなのを想像してもらえれば、それです。
オイルとお酢を2対1、マスタード・塩・コショウはお好みで、
と覚えておくと便利です。

日本のドレッシングと比べると、お酢の感じが強いので、
サラダに長くつけておくと葉っぱがべろべろになってきてしまいます。
こちらの人は「焼けちゃう」という言い方をしますが、
焼けるのを避けるために、
ドレッシングは食べる直前(テーブルに出す直前)に
かけるのがポイントです。

と、ここへきて、かねてからの疑問が解決。
「フレンチドレッシングとは?」。
あの白い、半透明のドレッシング。
小学校だか中学校だかの調理実習でならった覚えがあります。
サラダ油・米酢・塩コショウでつくります。
サラダ油とオリーブオイルは違うし、
米酢と赤ワインビネガーは別の味がしますが、
でもこのフランスのドレッシングを
日本で手に入る材料でカスタマイズしたのが
きっと「フレンチドレッシング」の発端だったんでしょうね。

日本旅行をしたときにステファンが、
「このサラダ、同じではないけど、
フランスのと似た味がする。何が入ってるの?」と言っていたので
お店の人に聞いたら、油とお酢です、とのことでした。

今ではお酢の強いドレッシングに舌が慣れてしまい
日本のだとちょっと物足りないので、お酢を足しています。

そして、サラダを美味しく食べるコツは、
「葉っぱは洗ったらよーく水を切ること!!!」
大事です。
これをしないと、味がぼけてしまいます。
そこで活躍するのがこれ。(アマゾンサイトです)
サラダスピナーというオサレな名称で売っていますが、
野菜脱水ボウルです。
便利です。

もしくは!!
フランスではカット済みサラダがたくさん売っています。
超洗ってあって、栄養流れ出切ってるんじゃないかなとか
防腐剤みたいのがかかってるんじゃないかなとか
色々想像すると微妙なのですが
毎日食べるなら楽な方が良いという
合理主義なフランスっぽいひと品です。
で、これは洗う必要が無いので、水切りが楽です。


最後に、我が家のおすすめサラダをご紹介。

お勧め第一位★ベーコンのサラダ
例のドレッシングにニンニクみじん切りを加えてサラダを和えます。
お皿にサラダを盛り付けて、その上に軽くいためたベーコンと
角切りチーズをぱらぱらと。
最後にポーチドエッグを乗せて完成です。

大きめのお皿にサラダをたくさん乗せて一人ひと皿。
週末のランチによく登場します。

ちなみに、「フリゼ」とこっちでは呼んでいるレタスの一種(?)が良く合います。
ちょっと苦く、レタスみたいに丸くならず、
ちぢれほうれん草(知ってますか?)みたいに
広がって生えます。

お勧め第二位★ジャガイモのサラダ。
例のドレッシングに、お好みでパセリのみじん切りを加え、
サラダを和えます。
そこに一口サイズに切ってゆでたジャガイモを投入。
軽く混ぜて完成。

これもフリゼが合います。

お勧め第三位★にんじんのサラダ
変化球です。
千切り人参に例のドレッシングを和えたものです。
作りたては人参が固いので、1~2時間、置いておくと美味しくなります。
半日~1日経ってから食べるとさらに美味しいです。

日本でもレストランとかで、「オレンジ風味人参サラダ」などを見ますが
オレンジなど入っていなくても十分美味しいです。


お試しあれー♪

2013年9月3日火曜日

そして新学期

9月です。
携帯の日付表示で、「9月」と見た時は、なんだか驚いたくらいだった今年。
え、もう?って。
時間が過ぎるのは早いと、もちろんいつでも思っているわけですが、
それにしたって、6月から9月まで夏休みなこの身分、
途中でやることも尽き、退屈で
早く学校始まらないかな~って絶対なるだろうと踏んでいたわけです。
それが、なんだかんだで日々やることがあり、いつの間にかもう9月。
良く聞く、ありふれた言葉を使うのは今しかないだろうと思うほど、
「あっという間」でした。

あまりの暑さに、家じゅうの雨戸をしめ切って
薄暗い中過ごしていた時期も過ぎ、
朝・晩は半袖だとちょっと寒いかなっていうくらいになってきました。

もうすぐ私がこちらについてから一年。
フランスにいる限り、何かが大きく変わったという感じはないのですが、
きっと今日本に帰ったら、それなりに1年色々あったのだろうと
感じるのかもしれませんね。
私の事も・日本の皆さんの事も。
などと、最近日本から来た方とお話しする機会があって
思ったのでした。
流行語とか教えてもらったし。

暑さが過ぎ去るのを計ったかのように、
コートダジュールもバカンスの皆さんが一気に帰っていき、
もちろん観光客は年間を通してたくさんいるとはいえ、
真夏の「超バカンス」な感じはひと段落。
同じみのクロドカーニュも、いつもの静かなクロドカーニュになっています。


1年過ごしてみて、コートダジュールが一番コートダジュールっぽいのは
やっぱり夏だね!というのが感想。
もともと、ニースは北ヨーロッパの人の避寒地ということで、
「冬でも過ごしやすいリゾート」だったと聞いていますが、
春の終わりから秋にかけて、海も空も超きれいで
花が咲きまくっていて、旬の野菜も絶品なこの時期、
都会で働く人なんかは1週間ぼーっとしに来たら最高だろうなと思います。

2009~2010の滞在時の感想は「季節感が無さ過ぎる」でしたが、
よーく見ていると、ちゃんとこちらにはこちらの季節があるようです。
日本の風情のある季節感とはまた違いますが、
もうすぐ2年目。
また色々と見つけていきたいと思います。


夏真っ盛り、8月朝のクロドカーニュ
10時ころから19時くらいまではすごい人混みになります

かわいいカーニュの旗。
ブルーのは「水質、良いです」のマーク

毎週見かけたおじさん。
ビーチも皆さん「定位置」がある模様