去年の末ですけどね。
夜の食事の後の読書がちょっとした楽しみでした。
さくら(西加奈子)
死神の精度(伊坂幸太郎)
スキップ(北村薫)
きみの友だち(重松清)
卒業(重松清)
重松清の本、2冊読んでたんだ?
なんかシブいチョイス?死神の精度だけ、ファンタジーというか、この中では異色ですが、たまたま、どれも、普通に生きる一人ひとりの人間の心に焦点を当てたお話でした。
世の中、たくさんいる「フツー」の人たち。時には批判を込めてその他大勢のように見てしまうけど、その中に特別な気持ちやら体験があるというのを改めて感じさせられたというかんじ。
まぁこの年にもなると、自分だけが特別とは微塵も思ってないのだけど、今回の読書月間をとおして、その辺のおじさん、おばさん、ガキんちょなど道行く人がなんだか愛しく感じられたのでした。
映画なり漫画なりのヒーローモノやらお姫様モノ、そういうのって、どこかにある「自分は特別」感が感じられるからわくわくするし、好きになるってのはあるよね。私だって物語の中に入ってる時はそう感じてるし。そう感じられる心も大切だとも思う。
この間テレビでロード・オブ・ザ・リングやってたんだけど、これもすごい露骨で。
正義側は白馬に乗って、みんなキレイな顔して、自然に優しいみたいな感じで、一報の敵側は泥だらけで汚くて、肌がただれて歯がむき出しの汚い顔をしていて。
見る人は当然、正義軍に共感して見るんだと思うんだけど、こういう映画って自分の特別感を満たしてくれるのよね。
大学時代、私もこの映画、ハマった時期がありました。(当時見たのは、ビデオだった!)
周りのすべての人がより大切に思える気がする読書月間でした。
本を読むってのは良いね。
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