2012年12月10日月曜日

屋根裏部屋の仏陀

突然ですが、ジュリーオオツカさんという作家さんを知ってますか?
日系アメリカ人、で日本からの移民に関する本を
いくつか書いているそう。
フェミナ賞というフランスの文学賞で、
先月、外国小説賞を受賞しました。
見ると、1999年には辻仁成が受賞しているようで。
(と聞いて、大分身近な賞に感じられてくるのは
失礼でしょうか・・・笑)

受賞したのは原題、「The Buddha in tne Attic」
日本語タイトルは「屋根裏部屋の仏陀」だそう。
ちなみにフランス語訳は「Certains n'avaient jamais vu la mer」で、
直訳すると「(うち何人かは)海を見たことがなかった」といった感じで、
英語タイトルとはまったくもって違っているのですが
とにかくこの小説で賞をとったわけです。

他の小説も含めて、戦前からの日系移民の様子やら
その後の苦境やらを本にしているようで、
中にはアメリカ現地でも
無きことにされている話もあり、
改めて光を当てたいという思いも見え、
日本で知られてないわけなかろうと思ったら、
「天皇が神だったころ」という本が和訳されているそう。
って、このタイトル、一時、話題になったような。
読んではいないのですが・・・。

という感じのジュリーさんです。
ちなみに今回の屋根裏部屋の仏陀、
今フランス語版で読んでいます。
7割程度まで来ました。
全部読み終えたら今度は日本語版で読もう。
と思っていたところ、
どうやら日本語版、無い??
アマゾンとかそのたネットで見ているのですが
ヒットしないのです。
うーん、なんて残念な。
というか、フランスの前に日本で読んでもらった方が
いい本なんじゃないか・・・という気がしますが・・・。

続いて話は変わりますが、渡仏直前に
眠れなくなるほどはまった村上春樹の1Q84、
こちらはフランスでも大ヒットだったそうで、
街を歩いているとカフェで休憩中の
おばちゃんが黙々と読んでいるところに遭遇するほど。
一式買って、読み比べしたいと思っています。

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